そう思えるまちを一緒に創りませんか?この場所で子どもを産んで育てたい

新生児を取り巻く
社会の課題

庭の木に吊るされたハンモック、ブランコをして遊ぶ女の子たち。冬の田んぼを駆け回って遊ぶ少年たち。子どもたちの笑い声が響く空間はとても素敵ですよね。

子どもたちが自然の中で元気に遊び、友達同士で関わり合い、人生を学び成長していく姿。それを見るのは親として嬉しいもの。そして、それを共有できる仲間がいれば私たちの暮らしは喜びにあふれたものになる。

そう思いませんか?

しかし、昔はあった何気ない暮らしの中の風景が、今では、なかなか見られない貴重な瞬間になっています。

子育てが辛い、苦しい、
不安で仕方ない…

そういったお母さんたちからの声が世の中に響いています。
ご存知でしたか?
産後1年までの妊産婦さんの死亡原因1位は自殺なんです。

ガンや血管系の病気もありますが、それよりも多いのが自殺。
お母さん自らが死を選んでしまう現実があります。

産後1年までに死亡した妊産婦の主な死因と人数

妊娠中や産後はホルモンバランスの変化から、精神的に不安定にもなりやすく産後うつの問題もあります。

相談できる相手がいない、分かってもらえない、気軽に話すこともできない、、、
孤立が悩むお母さんを苦しめています。

そして、2020年からのコロナ禍の中、その傾向は強くなっています。

子どもたちを巡る環境はどうでしょうか?

産後1年までに死亡した妊産婦の主な死因と人数

発達障害の子は、
この25年で10倍に…

日本では、少子高齢化が進み、子どもの数がどんどん少なくなっています。

しかし、それに比較して増えているのが特別な支援を必要としている子どもの数。

産後1年までに死亡した妊産婦の主な死因と人数

50年前は、3,000万人だった15才未満の子どもの数は、今は1,500万人になり半分に。しかし、ADHDや自閉症などの発達障害を抱えて支援を受けている子どもはこの25年間で10倍以上に増えています。

さらに、アトピーや喘息、食物アレルギーなど、アレルギー疾患を持つ子どもたちの数も増えています。現在、何らかのアレルギーがある人は約50%とも言われています。

こういった子どもたちの状況が、親を悩ませ不安にし、子育てを楽しめる余裕を奪っているのではないですか?

何が、その問題を引き起こしているのでしょうか?

母と子を中心としたその家族が、すこやかに幸せに暮らすには何が必要なのでしょうか?

産後1年までに死亡した妊産婦の主な死因と人数

世界と日本の
現状

子どもが風邪で亡くなる原因は
コレでした

私の体験談を聴いてください。
NPO法人こうのさと代表の片岡徹也と申します。

以前、私は看護師として、大学病院の小児科で重い病気の子どもたちの看護をしていました。

がん、白血病、脳腫瘍、先天性の心臓の異常など、そういった病気の子どもたちの看護を通じて、新しい治療薬や高度な手術などにも触れてきました。

人が病気になったら治さないといけない、病院や薬はとても大切だ、とずっと思っていました。

しかし、それはとても視野が狭いことだったと思い知りました。

産後1年までに死亡した妊産婦の主な死因と人数

青年海外協力隊に参加して、グアテマラという中米の国で保健活動をしたときでした。

山の中の貧しい地域の診療所、あるのは、体重計と冷蔵庫、ちょっとした抗生物質や解熱剤程度の小さな診療所です。

子どもの体重を量って、栄養状態を評価したり、食べ物の栄養や子どもの病気のときの対処についてお母さんに伝えたりしていました。

産後1年までに死亡した妊産婦の主な死因と人数

その活動の1つとして、地域の子どもたちの死亡調査をしていました。

亡くなる子どもの大半は、風邪をこじらして肺炎になったり、下痢が酷くて脱水になったりして亡くなっている。
ありふれた病気にかかり亡くなってしまうのは、充分な食べ物を手に入れられず栄養状態が悪いこと、清潔な水がすぐに使えないこと、ないからです。そして、重症になったときに簡単に病院に行けないことなどが原因でした。

そんな環境が子どもたちの健康を奪い、死に追いやっているとは思いませんでした。
食べ物、水、電気、ガス、水道、交通、こういった環境すべてが人の健康を左右し、大きな影響を与えていることを身をもって知ることができたんです。

悲惨な食の現状

日本に帰ってきて分かったのは、途上国とは違いますが、日本で一般的に食べられている食品の悲惨な現状です。

日本の農薬使用量は世界で一番多く、残留農薬が心配される遺伝子組み換え作物の輸入量も世界一。
世界的な研究では、農薬が子どもの神経発達に悪影響を与えることが報告されています。

下の図は、自閉症や広範性発達障害と診断される人の数と、農薬使用量の国際比較の図です。農薬使用量が多い国は、自閉症と診断される人の割合も高いことが分かります。

単位面積当たりの農薬使用量と自閉症など発達障害の有病率

こちらの書籍では、メキシコの農村地帯のこどもたちの描いた人の絵が紹介されています。

農薬を大量に使用している地域に生まれた子どもは農薬をほとんど使わない地域の子どもに比較して、人のイメージがとても遅れていることが分かります。

誰もが食べたことのあるコンビニのお弁当には、数百種類の添加物が使われており、中には発がん性が懸念されるものも入っています。

一般的に使われている着色料や化学調味料にも、神経毒性があり、興奮しやすくなったり落ち着きがなくなってしまうという研究もあります。

単位面積当たりの農薬使用量と自閉症など発達障害の有病率

イギリスやヨーロッパで禁止されているものが、日本では当たり前に使われています。 有害性を持つと考えられる添加物や化学物質の基準値も緩い傾向があるんです。

交通のインフラが整っていて、病院へアクセスしやすい日本では、幸いなことに子どもがすぐに亡くなってしまうということは少ない。ですが、発達障害やアレルギーは、どんどん増加しており、健やかな子どもの成長と発達を脅かしていると考えられます。

子どもたちは自分で食べる物を選べません。
親が気をつけるしかありませんが、こういった話は学校で習うこともなくテレビや新聞で取り上げられることも極々わずかです。
だからこそ、母親も原因が分からず不安になり、ずっと悩まされてしまうのではないでしょうか。

子どもの健康と母親の安心。
この2つを解決するのが、自然な食べ物なんです。
そのことを地域に暮らすみんなが知って、協力しながら自然な食べ物を作って増やしていければ、その地域はどうなるでしょうか?

食べる物を買うときも、不安なく選ぶことができて、小学校や中学校の給食も児童の体を大切にしたご飯が出てくる。
子どもたちがすくすくと元気に大きくなって、自分のやりたいことを見つけて、成長していく輝く姿があります。

想像してみてください。

そこには、子どもたちとお母さんの笑顔。
そして、それを輪になって囲んでいるあなたと仲間たちの笑顔が見えませんか?

こうのさとの
取り組み

命を中心にした
祝福されるまち

私たち、NPO法人こうのさとでは、地域に暮らすみんなで無農薬無化学肥料のお野菜を作り、妊婦さんにプレゼントする活動を行っています。
自然を尊重した持続可能な農業によって安心安全な食べ物をつくると同時に、子どもたちが遊び学べる自然環境を保っていきます。

みんなで畑活、夏野菜の鉢上げ 畑活中、子どもたちは泥んこで遊んでます

そして、その野菜を食べてお母さんのお腹の中で育って産まれてくる命をみんなで祝福する。
母と子、命の根っこを中心においた希望に満ちた社会。

そんなまちを作るのが、NPO法人こうのさとのコンセプトであり私たちの使命です。

お野菜を受け取った妊婦さんの喜びの声

三男を妊娠中に、お野菜をプレゼントしてもらいました。小さい子ども達を連れてだと、ちょっと買い物に出るのも一苦労。お腹が大きくなればなるほど、動くのも車を運転するのも一苦労。

スーパーでは自然栽培や無農薬のお野菜が手に入りにくいので家まで届けてくれ、しかもプレゼントしてくれるって本当にありがたかったです。

普段から地産地消や、作り手の顔が見えるものを選ぶよう意識していますが、ダイレクトにどういう人がどういう想いで作ってくれているのかが分かるのも嬉しいです。

今後、地域のお母さん達が野菜を届けるようになるとお母さん同士の繋がりがどんどんできるので、その点もとても素敵な取り組みだと思います。

野菜達はみんな個性ある本来の姿で味もしっかり! とても美味しかったです。
畑活・子育て・コミュニティ作り、とてもいい循環ができていて無事出産を終えたので、今度は子ども達を連れて畑活にもどんどん参加していきたいと思います。

私は産前に参加した助産師さんのお話会で無農薬の小松菜をいただきました。思いもしないお野菜のプレゼントにとても感激したのを覚えています。

無農薬、無化学肥料のお野菜が身体にいいことはわかっている。道の駅やオーガニック店などに行かないと手に入りにくい無農薬野菜。探すのも買いに行くのも妊婦にとっては大変です。
小松菜をいただいた時は心が温まりました。

いただいた小松菜は早朝に収穫されたそうで見るからに新鮮、色が濃く、肉厚、美味しそう。
こんなお野菜はシンプル調理が一番です。胡麻和えにして家族みんなでいただきました。
いただいたお野菜がどのようにして我が家にやって来たのかで会話も弾み、楽しい食卓になりました。いつものスーパーで買ってきたお野菜ではここまで会話は弾まなかったと思います。
我が家に届いた体も心も温まるお野菜。たくさんのご家庭に届いて欲しいなと思いました。

ありがとうございました。

妊娠期間中は、特に食べ物や生活に気を使ったりする時期だけど、自然栽培のお野菜は近くに売ってなかったり、手に入りにくかったり。しかも、つわりがあったりして、買い物に行くのも難しかったりするので、プレゼントしてもらえるのは、とってもありがたいです。
自然栽培のお野菜は、食べると味が濃くて甘くて、調理もシンプルで美味しくいただけるところも魅力です。

何より、妊娠・出産を応援してもらえてる気がして、とても元気がもらえました。
この活動がどんどん広まって、幸せな妊婦さんが増えるといいなぁと思いました。
ありがとうございました♡

こうのさとメンバー

代表・看護師片岡 徹也 小児科医木林 京子
助産師シャノン 香織 コーチ中村 聡良
自然栽培農家石原 克彦 カメラマン・元学童支援員井上 晃弘
保育士片岡 朋見

団体活動歴

倉敷で自然栽培を30年続けられている農家、石原農園と協力して、2012年ごろから農業や自然体験イベントを定期的に実施。田植えや稲刈り、流しそうめん、味噌づくり、お餅つきなどを開催。

2020年、コロナの影響でコミュニケーションの断絶、孤立が進む中、有志で畑を借りて活動を始める。他組織、行政との連携の必要性を感じてNPO法人設立の運びとなる。

最近のニュース

倉敷市の市民企画提案事業に採択されました

無農薬無化学肥料のお野菜の妊産婦さんへの宅配事業が2021年度の倉敷市市民企画提案事業に採択されました。
妊産婦さんの地域の近くに住む先輩のママさんに、お野菜の宅配を依頼して行う活動を支援していただいています。

山陽新聞に掲載されました

2021年4月8日付けの山陽新聞朝刊に畑活の様子が載っています。お野菜を受け取られた妊婦さんのインタビューも掲載されていますので、是非ご覧ください。

協力団体

おやまの会

倉敷、岡山を中心に活動されている自然派ママの会、自主保育もされていて、山にピクニックに行ったりお料理教室などもされている。

フラワーウイングス

倉敷、岡山の自然派ママの会、子どもの食事を自然なものに近づけるため、岡山県にオーガニック給食を求める署名活動をして提出、県議会でも採択される。

おやカンパニー

産前産後のお母さんの支援や多世代交流、互近所パントリー(フードバンク)、家族で楽しめるファミリーマルシェなどを開催されている。

石原農園

倉敷で23代続く農家さん。農薬や化学肥料、動物性堆肥(牛糞、鶏糞)を使わない自然栽培で、お米とお野菜を家族で作られている。

岡山大学保健学研究科中塚研究室
(産婦人科)

岡山大学保健学研究科中塚研究室(産婦人科)

社会貢献への
取り組み

社会的ユニバーサルデザインの実現

NPO法人こうのさとでは、障がいのある方にも農作業に関わっていただいています。
ご参加される利用者の方には、様々な人と交流してもらうことで、就労に必要なコミュニケーションの力をつけるサポートをしています。

また、障がいのある方が参加することで、誰もが他者の支援の手を必要としていることが他のメンバーに対して明確になり、一緒に作業する人の間で心理的な安全性が増していると感じています。

誰もが社会の役に立ち、そのことをその人自身が実感できる社会の在り方を研究しています。

地球環境への貢献

NPO法人こうのさとでは、真の持続可能な社会に向けて、環境に負荷を与えない農業を促進することで、生物多様性の回復と自然環境の保全を行っています。

さらに、就農人口を増やしながら耕作放棄地を畑に再生し、地域の食糧自給率を高めていきます。また、地産地消を推進し、フードマイレージを削減(食糧の輸送に関わるエネルギー消費を減らすこと)で、地球資源の枯渇を防ぎます。

ご協力のお願い

寄付を
募集しています

NPO法人こうのさとでは、法人所在地である倉敷を起点にして、妊娠中のお母さんに、1週間に1,000円分の野菜を継続してプレゼントしていくことを目指しています。

妊娠が分かってから、産後1ヵ月まで、おおよそ8ヵ月間。毎週、安心安全なお野菜をプレゼントしていきます。

毎月の寄付を一年間継続いただくと農薬と化学肥料を使わない野菜を妊婦さんへお届けできます! 毎月の寄付を一年間継続いただくと農薬と化学肥料を使わない野菜を妊婦さんへお届けできます!

あなたのご寄付で
できること

こうのさとの活動を支えてくださるみなさまのご寄付で、以下のような活動を行うことができます。

妊婦さんへの
自然栽培野菜のプレゼント

  • 無農薬無化学肥料のお野菜を栽培する人の採用
  • 野菜の配達に関わる交通費や消耗品の購入
  • 農作業、宅配に係わるスタッフの研修
  • 農機具の購入や維持、メンテナンス
  • 出産された妊婦さんへの
    お祝いメッセージビデオの作成

古民家を活用した
地産地消マルシェの開催

  • 古民家のトイレやキッチンなど
    設備の修繕
  • マルシェで使用する消耗品
  • 古民家を活用した
    親子のやすらぎカフェの運営
  • マルシェに係わるスタッフの研修

参加特典

活動にご参加いただいた皆様へ、以下をお返しいたします。

メールマガジンで、
妊婦さんにお野菜をお届けする様子や
喜びの声をお伝えします

希望される方には、
NPO法人こうのさとで作成する
ビデオクリップに個人/法人名を掲載します。

語り継がれる物語を
あなたと一緒に

私たちのNPO法人こうのさとは、岡山県倉敷市に拠点があります。
岡山県倉敷市は美観地区、大原美術館があり観光地としても有名ですが、その歴史の中には公共の福祉に大きく寄与した実績があります。

明治維新から20年という時期に、日本で初めて創設された孤児院が岡山孤児院でした。

(写真提供:石井記念友愛社)

石井十次氏が始めた岡山孤児院は、その後、名古屋地方の地震や、東北での飢饉を受けて全国から孤児を受け入れ明治39年には、その児童数は1,200名になったそうです。
西日本のある地域の片隅で開始された社会福祉の個人事業が、他の人々と他の地域に拡がり、新たな事業に継承され、現在の福祉体制を築き上げたと言えると思います。

その孤児院の運営に出資をし、協力していたのが、大原美術館の創設者でもある大原孫三郎氏です。

写真:大原孫三郎氏と大原美術館

私たちが住む岡山県倉敷市という町は、偉大な先人が築き、残してくれた誇りある文化と慈愛の歴史を持っています。
そして、それらによって育まれた人間性こそがこの町の宝だと思います。

2020年を迎え、コロナの流行によって、今までの社会の形態が変わり苦しむ人が増える中で、新しい福祉の形を倉敷から始めることは、先人たちの想いを受け継ぎ今を生きる私たちの使命だと感じています。

母と子、命を中心に据えた「祝福されるまち」を一緒に創っていきましょう。

あなたのご支援で、親子の笑顔が増えて、この国の未来が輝きます。
今すぐ、ご支援よろしくお願いします。

よくある質問

1回だけの寄付はできますか?

はい、1回だけのご寄付も大切に使用させていただきます。
ご都合の良いときに、ご自由な金額でこちらからご寄付ください。

領収書(寄付金受領証明書)はもらえますか?

はい、Eメールにて全ての方に電子的にお渡ししています。
ご希望される方には印刷して郵送しています。
領収証(寄付金受領証明書)は、当法人が実際に銀行口座等に領収を確認した日付の翌月末までに郵送いたします。(受領日付はお申込日ではなく、各決済代行会社からNPO法人こうのさとに入金された日付となります。)

年末のご寄付の場合は、翌年に繰り越される場合がございますので、詳しくは事務局までお問い合わせください。(お問い合わせフォームはこちら)

活動会員に登録していません。
寄付だけでも畑の活動に参加できますか?

.はい。寄付の有無、会員登録の有無に関わらず、畑の農作業にはどなたでもご参加できます。ご希望の日時や曜日をご確認して、こちらからお知らせ下さい。【お問い合わせフォームはこちら】

毎月の寄付は止めることはできますか?

いつでも、中止することができます。また、金額の変更もいつでも可能です。
ご連絡をいただかない場合は、自動更新として翌月以降もお支払いいただいています。

団 体 名 称|
特定非営利活動法人こうのさと
(NPO法人こうのさと)
登 録 番 号|
5260005010848号
所 在 地|
〒710-0004 岡山県倉敷市西坂683番地
法人設立日|
2021年1月4日

【理 事】
代表理事:片岡徹也
(特定非営利活動法人こうのさと 代表理事)
理  事:中村聡良
(コーチングサービス Co-Bridging 代表)
理  事:木林京子
(一般社団法人すこやかのわ 代表)
理  事:石原克彦
(自然栽培農家石原農園23代目)
理  事:井上晃弘
(写真館itory 代表)
監  事:小橋仙敬
(小橋公認会計士総合事務所 代表)

【事 業】
・妊産婦への自然栽培野菜宅配事業
・子育て中のお母さんのための健康学習事業
・古民家を活用した地産地消のマルシェ事業

【関連団体】
・お山の会
・フラワーウイングス
・石原農園
・日向農園
・たねを守る会おかやま
・岡山大学医学部保健学研究科中塚研究室

【定款(PDF)】